あきに なると
木の葉つかい(このはつかい)が やってきます
ながいマフラーを たなびかせ
ぼうを ふって 葉っぱたちに
すてきな とびかたを おしえるのです。
でも ことしのあきは……
『木の葉つかいは、どこいった?』
もしも 木の葉つかいがやってこなかったら……
いったい 木の葉たちはどうなってしまうのでしょうか?
だって いままでは 木の葉つかいにおそわって 飛んでいたのですから……
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ひとそれぞれに それぞれの 人生の物語があるように
木の葉にも いちまいいちまい それぞれにそれぞれの 木の葉の物語があるのでしょう
やわらかい風を感じることができる本です
ぜひ あたたかいお茶を横に置いて 窓を開けて 読んでみてください
きっと あなたの心に あたたかい自由の風が吹き込んでくることでしょう
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≪出版社さまのコメント≫
すがすがしいユーモアがあふれる、イタリア発の新感覚絵本です。どこか不思議なタッチのイラストで描かれる、ある秋の物語。葉っぱや木々の奮闘ぶりにクスッと笑ってしまうかも? 小さな葉っぱに勇気をもらえる、心にのこる一冊です。
≪落合恵子さん 推薦のことば≫
一枚のはっぱがおしえてくれる。 みんなとおなじじゃなくていい。
一枚のはっぱが背中を押してくれる。 「あなたは あなたのやりかたで」と。
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著者について
作●ピーナ・イラーチェ(Pina Irace)
1967年、イタリア・ポジターノ生まれ。ローマを拠点に長年、舞台女優としてイタリア国内を飛び回り、結婚を機にレッジョ・エミーリアに移り住む。言葉を愛する彼女は、子どもや大人を対象とした演劇・朗読のワークショップを精力的に行っている。本書にて絵本の文章を初めて手掛けた。
絵●マリア・モヤ(María Moya)
1988年、スペイン・ムルシア生まれ。イラストレーター。ムルシア大学で美術を学び、イタリア・マチェラータの美術学校アース・イン・ファブラにて、出版イラストレーションコースを修了。イタリアの出版社ZOOlibri刊行の本書が、初めての絵本制作となる。2015年には同出版社より2冊目の絵本が出版された。現在、スペイン・ムルシア在住。
訳●小川 文(おがわ あや)
山形県生まれ。東京学芸大学卒業後、編集プロダクション、出版社勤務を経て、ヴェネツィアに遊学。第21回 いたばし国際絵本翻訳大賞(イタリア語部門)最優秀翻訳大賞を受賞。
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『木の葉つかいはどこいった?』
First edition published in Italy by ZOOlibri in 2014
2015年8月31日 第1刷発行
文: ピーナ・イラーチェ(Pina Irace)
絵: マリア・モヤ(Maria Moya)
訳: 小川 文
出版社: きじとら出版
判型(約):縦275mm×横225mm×厚8mm
重量(約):400g
カラー/25ページ
ISBN-10 : 4908214034
ISBN-13 : 978-4908214035